グリーフケアとは

 大切な家族や親しい友人・知人を亡くした後に体験する状態を「グリーフ(悲嘆)」と私たちは呼んでいます。
 グリーフの状態に陥ることは、当然のことであり、むしろ正常な反応です。一方で、地域社会が希薄になりつつある現在においては、グリーフ状態にある人が、もとの生活へ回復することが難しくなっていることも否定できないでしょう。
 遺された人のグリーフを理解することは、私たち地域医療を支えるものにとっては、たいへん重要になってきていると思います。

 グリーフケアは死別後の遺族への援助と考えられています。大切な人と死別する前後を含めて、遺族へ何らかの支援になる行いを意味します。グリーフケアは遺族の方が、少しずつ元の生活に戻られることをお手伝いすることです。
 地域医療や介護にかかわるすべての人が、グリーフケアの知識を持ち、それぞれの関わりを有効に活用していくことが大切です。